2月25日に行われた次世代!名古屋の魅力創造コンテスト2023のオープニングセレモニーに参加してきました。今回はその様子についてお伝えしたいと思います!
次世代!名古屋の魅力創造コンテスト2023とは
この次世代!名古屋の魅力創造コンテスト2023は公益社団法人名古屋青年会議所が主催するコンテストで、名古屋を盛り上げ、魅力を伝えることを目的に募集されます。
部門は、サブカル部門(イベントなど)、ウェルネス部門(施設の活用企画など)、クリエイター部門(CM動画企画など)の3つに分かれており、大賞には賞金10万円相当が用意されています。
また、オープニングセレモニーには講師として、株式会社小国士郎事務所 小国士郎氏(元NHKプロフェッショナル私の流儀ディレクター)、株式会社WCS 小栗徳丸様(世界コスプレサミットの実行委員長)が招かれ、講演を行ってくれました。
小国士郎氏の講義
初めに講義を行ったのは小国士郎氏です。(経歴は画像をご覧ください)
小国氏は元ディレクターとしての経験から、「大切なことは届かない、とどかないものは、そんざいしない」と初めに話してくれました。
大切だと思えば思うほど届かない、そしてそれが届かなければ最初からなかったと同じである。だからこそ、大切だと思うものを届けるときは、北風と太陽の太陽のように力を抜いて、人々が勝手に前のめりで参加したくなるようなものを考えなければならないと述べていました。
そして、それを前提に3つの流儀についてお話していただきました。
流儀その1「すっげーより、ずっけー」
小国氏がNHKデュレクター時代作ったアプリに「NHK プロフェッショナル 私の流儀」(現在配信中止)があります。
これはNHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」風の動画が作れるアプリでGoogle Playのベストオブ 2016に選ばれるほど人気のアプリです。
小国氏はこれを作るにあたり、【すっげーより、ずっけー】を心掛けたそうです。
【すっげーより、ずっけー】とは、「すっげー」となることはついつい大掛かりになりコストがかかりすぎてしまったり、安易にマネできてしまったりするが、「ずっけー」はこのアプリのようにコストがあまりかからなかったり、真似できなかったりするため、プロフェッショナル 仕事の流儀のコアコンピタンス(真似できない核となるもの)を活かしたこのアプリは大成功を収めたと述べていました。
流儀その2「この指止まれの指を磨く」
小国氏がNHKデュレクター時代に制作した番組「注文を間違える料理店」をご存じでしょうか。
「注文を間違える料理店」は認知症の方々がホールスタッフを務めるレストランのドキュメンタリーで、認知症の理解促進と「ま、いっか」の気持ちを広げることを目的に作られました。
この「ま、いっか」というのが大切で、認知症の「に」の字がでたら、自分は対象外だと思ってしまう人が大多数ですが、コンセプトを「ま、いっか」にすることでにわかの人が参加しやすい、自分が対象だと思いやすいコンセプトになり、成功を収めたわけです。それが「この指止まれの指を磨く」です。
流儀その3「もっとエソラゴトを、描こう」
小国氏が発起人となり始めたプロジェクトに、福祉施設を利用する高齢者が、サッカーJリーグのクラブのサポーターになる「Be supporters!」があります。普段支えられることが多い高齢者の方が支える側になるというコンセプトで始まったこのプロジェクトですが、当初は高齢者がサッカーをみるのかと疑問視される声もあったそうですが、結果として大成功。高齢者の人が自作のうちわを作ったり、タオルをもって応援したりと推し活に近いものになったそうで、介護度(介護の必要性の程度)が改善されることもあったそうです。
ではなぜ小国氏は疑問視の声を押し切って成功を収めることができたのでしょうか。それは小国氏が原風景(原点となる風景)を持っていたからです。小国氏は大学での卒業論文でベガルタ仙台のサポーターに密着していました。そこで小国氏はスタジアムで老若男女が人と人との壁なく笑って、泣いて、叫んで、抱き合っている「クラブを支える」という1点でつながりあっている風景を目にしました。この風景を知っていたからこそ、この「Be supporters! 」の成功に確信が持てたとのことでした。
本当に見たい風景とはなにかを考えて企画などをする、それを「もっとエソラゴトを、描こう」と表現されていました。
後編に続く
2人目の講師である小栗徳丸氏については後編にてお届けしたいと思います。
ここまででこの次世代!名古屋の魅力創造コンテスト2023に興味をもった方は是非、応募して見てください! エントリーフォームの締め切りは3月31日(金)までです!